発展する可能性はまだ見えない

国策の失敗という中において国内市場が今後はさらに縮小すると予想されるなら海外市場に目を向ければよいのではという意見もあります。
日本農業は国際競争力がないのが現状ですが農産物販売額が1億円を超える農家が実は2500戸も存在しております。

ここでグローバル化をうまく利用して成功した例を紹介してみたいと思います。

日本では長すぎて評価されない長いもが台湾では高値で取引きされている例とか、日本では評価の高い大玉リンゴですがイギリスに輸出したら評価されず

逆に日本では評価されない小玉のリンゴを送ったら好評だったという話もあります。

あるいは苗を労賃の安い海外で生産してしまいそれを輸入して日本で花に仕上げて成功した農家もあります。
私は日本農業の発展は隣接する巨大市場の中国にあるとみています。

中国の内政上の最大の問題は都市部と内陸農村部の1人当たり所得格差が3.5倍に拡大しているのですがこれを利用するのです。
上海は日本にわりと近いので臨海部に品質の高い米を需要する富裕層がいることはチャンスなのです。

距離的に日本からの輸出に好条件であることと中国の農家規模は日本の3分の1に過ぎないのでこれに目を付けるべきなのです。

中国農業の競争力は安い農村部の労働に支えられていることは日本人ならだれでも知っています。

今後は中国でも農村部の労働費は上昇し中国産農産物価格も上がっていきますので、そうなれば日本農業の競争力が高まるのです。

日本では既に国産米の値段は需要の減少により1996年までは60kgあたり2万円以上でしたがこの10年間で米価が30%以上も低下してしまい1万3000円~1万4000円程度になっています。

ところが中国から輸入している米の値段(60kg当たり)は10年前の3000円から1万500円程度に上昇しているのです。
このことは何を意味しているかといえば価格差は大幅に接近していることになります。

おそらく将来ともこのトレンドは継続するものと考えられるのでこの価格差はさらに縮小していくことが予想されるのです。

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