食料輸入大国日本2

小麦、大豆、トウモロコシの自給率が極端に低い日本では食料全体の自給率を41%になっている大きな原因なのです。
食料自給率41%はかなり危険なレベルなのですがあまり誰もピンを来てないようです。

輸入がストップしたら5200万人しか食べれないわけで残りの7500万人は飢えてしまうわけですから。

これは正に食料自給率の低下は国の存亡にかかわる重大な問題なのです。
仮に食料輸入がストップした場合には日本人の食生活がどうなるのかを農林水産省がシミュレーションしているの参考までに述べておきたいと思います。

[朝食] ・ご飯茶碗一杯 ・むしたジャガイモ二個 ・ぬか漬け一皿。
[昼食] ・焼きイモ二個 ・むしたジャガイモ一個 ・リンゴ四分の一。
[夕食] ・ご飯茶碗一杯 ・焼き魚一切れ ・焼きイモ一個。

そして少し贅沢気分を味わう為にうどんが二日に一杯・みそ汁が二日に一杯・納豆が三日に二パック・牛乳が六日にコップ一杯・卵が七日に一個・肉が九日に一食べられる程度がせいぜいの食事ということになる。

質素な食事に慣れていない現代の日本人には大変厳しい結果となるのである。
これまで過去三〇年間は安定した食料事情であったがこれからは少し難しくなってくる。

食料の生産よりも消費のほうが増加しているためです。

食料の輸出を抑えることで食料輸入国に対する外交的な「武器」にする動きがあるからです。

ここ数年で世界的な食料危機が到来する可能性は高いと見るべきなのです。
それにも関わらずあまり関心のない日本人が多過ぎるように思えてなりません。

そこでこの問題をお話する前に日本の食料事情を振り返ってみたいと思います。
1931年の満州事変・1937年の日中戦争・1941年の太平洋戦争・1945年の「ポツダム宣言」を受け敗戦。

戦争中は国内の食料生産力は低下していたわけです。
戦争が終わって植民地だった朝鮮・台湾が解放されこれらの国々からのコメの供給もストップ。

これで一気に日本は食料不足がおきてくるわけです。
それから朝鮮や台湾は日本の植民地でしたから現地の農民に水田を貸し付けて安い価格でコメを買い上げていました。

日本政府は「配給制度」を敷いてコメの流通を管理しはいましたが量は少なく不足分は麦やイモで代用していたわけです。
農村に食料を求め「買い出し列車」と呼ばれた汽車はすし詰め状態でした。

そこで1946年に「飯米獲得人民大会」が開かれ皇居前広場に25万人が集結したこともありました。
いまでは考えられない光景です。

そこで「いかに飢えをなくすか」「いかに食料を増産するか」が食料難の課題だったわけです。
政府が着手したのが「農地改革」です。

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