メリットの見えないTPP

ではTPPに参加した場合のメリットはあるでしょうか。
米国が安い物の輸出を伸ばし日本が輸入を増やしことは貿易不均衡を直すことにはなりますが関税を引き下げて輸入をするということは
物価が下がります。

そうすると日本はデフレが悪化します。
そのことで経済が縮小するので結局輸入は増えないことになります。
農産品輸出が増えれば米国の農業はいいですがトータルでは輸入は増えないことになるのです。

本来であれば日本がデフレ脱却をし経済を成長させればもともと日本の関税は低いのですから輸入は増えるのですが・・・・。
米国では日本にそれを希望していたのですが日本は断りました。

米国は昨年6月に日本に内需拡大をお願いしたのですが日本は財政危機が心配だと言って財政出動をしなかったのです。
内需拡大ではなくて輸出を拡大しようとしたわけです。、

そうすると米国ではイライラが募り始めるわけですから待ち切れずにTPPに戦略を変えたというのがことの真相と見るべきです。
そこで米国はTPPでとりあえず進めれば農業は儲かるからとなったのです。

環太平洋やアジアの地域の輸出を見てみますと韓国がGDPの5割以上。
中国は3割以上が輸出に頼っております。

シンガポール・マレーシアはGDPよりも輸出が多い国です。
輸出依存度が高く国々ですから米国にとっては輸出先とはならないのです。
米国では輸入はしたくないと言っているので環太平洋・アジアの国々とでは真っ向対立の意見ということになります。

現在アジアが好調なのは資金が流入してバブルになっているからです。
環太平洋の国々は景気の悪い米国やEUに代わる輸出先を探しているのです。

日本は世界第2位のGDPですしGDPにおける輸出の比率は2割以下なのです。
ですから実は内需大国なのです。

もしTPPを推進する狙いをあげれば今後はFTAやEPAなどの二国間貿易を進めるきっかけにしたいということではないでしょうか。
日本はFTAでは韓国に遅れをとっておりますがFTAは戦略的に見ていくべきです。

韓国はGDPの5割以上が輸出に頼っています。
自由貿易を進めなければ生きていけない国なのです。

ですから良く韓国人はパワーがあるとかやる気が凄いとかいう見方が
ありますが外を向かないと生きていけない国になったのでありそれが進んでしまった国が韓国なのです。

韓国が輸出でどんどん儲けているのはなぜでしょうか。
それはこの4年間で円に対するウォンの価値が約半分になっているからです。

日本がTPPにより関税を引き下げてもらったとしても韓国のウォンが10%下がれば同じ事ですし逆にウォンが上がれば関税があっても十分戦えるのです。
グローバル化の経済社会に置いては関税ではなくて通貨だといことになります。

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