デフレからの脱却が先

農業対策を確りとすればTPPに入っも何とかやって行けると思っているのでは。
農業も効率性を上げ生産性を高めればTPPに参加しても米国と競争して生き残れると信じているのではないでしょうか。

そして生き残れない農業は企業努力が足りないと結論づけてしまいだから農業構造改革を進めよと思っているとしたら大間違いです。
関税が撤廃されれば日本の農業ははっきり言って勝てません。

関税がはずれ米国の大規模生産的農業と戦ったところでドル安が追い打ちをかけますし更に米国は不景気ですのでデフレにもさしかかっていますので
賃金が下がっていろので競争力が増しているのです。

①関税撤廃・②大規模農業の効率性・③ドル安・④賃金下落の米国です。
この問題を解決出来る経済学者の頭脳が無ければ農業構造改革問題の解決は難しいと思います。

自由貿易は聞こえはいいですが常に良いものとは限りません。
経のが効率化で安い製品が入り消費者が利益を得るのはいいですがしかし安い製品が入り物価が下がるということはデフレの状況においては不幸なことになるのです。

経済会の常識としてはデフレというものは経済運営上もっとも重い病とされかかってはいけない厄介な病気と解釈されているのです。
ですから物価が下がり安い製品が輸入されてくるとデフレが加速するのです。

そうなると安い製品が増え物価が下落して影響を受けるのは農業だけではなくなってくるのです。
現在は日本もデフレに少しかかっているのでさらに悪化させられると見るのがこのTPPの自由貿易の問題でもあるのです。

このTPPは奥の深い問題が潜んでいます。

農業構造改革を進め効率性が計られて日本の農家も安い農産物を出荷したらさらにデフレが悪化することは明らかです。
ですからデフレが最大の問題だということを理解していれば構造改革を進めればいいという議論は矛盾するのです。

では農業はこのままでいいのかという問題になりますがデフレの時にはデフレの脱却が先なのです。
これまで日本は10年以上もデフレのようなものです。
デフレの脱却を先に来なければ農業構造改革は手をつけられません。

私の友人に都内でタクシードライバーをしている人がいます。
簡単にデフレの話をしてみますとタクシー業界が競争原理といって規制緩和の構造改革をしましたがデフレなのにその結果として供給過剰になりタクシードライバーでは暮らせない人が増えて皆さん泣いているそうです。

今回のTPPでは同じ事が起ころうとしているのです。

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