不自然な試算

TPPは安全保障のためだという人もおりますが根本的には間違いです。
TPPは過激な自由貿易協定に過ぎないし軍事協定とは何の関係もないのです。
1853年の黒船のように武力をちらつかせたりはしません。

TPPに入らなければ日米安全保障条約を破棄するとも言ってません。

日米同盟には軍事戦略上の意義がありますから問題はありません。
米国ではTPPで農産物の輸出を増やしたいのです。

そこでその見返りに日本が軍事上で大変な問題が発生した場合において米国民の軍隊に向かって命をかけて日本を守れとは説得できにくいでしょうがTPPを蹴ったかことだけでら日本の領土が危なくなることはありません。

今日本では尖閣や北方領土の問題を抱えております。
国内の軍事力強化は直ぐにはできない時にTPPが浮かび上がってしまったのでTPPにしがみつ日本を守ってもらおうと焦った訳です。

ですがもし米国が日米同盟を重視していないのであればTPPに入ったところで日本を守ってはくれません。

アジアの成長力を取り込むだの農業構造改革だのと後で取って付けたような理由を並べ立てるから答弁に困り苦しくなるのです。
本当のところはTPP参加論は単なる強迫観念なのです。

政治家の焦りから出た選択の誤りなのです。

ここで一つおかしな話があります。
経産省ではTPPに入らなければ10兆円損をすると発表しました。
計算方法はEU、中国とFTAを締結せずに、韓国が米国、EUとFTAを結びその結果として10兆円の損が日本に出るというものです。

関係のない中国とEUを入れるのは何故でしょうか。
TPPに加盟をしても経済効果がないことを分かっているから反対派の農水省と賛成派の経産省の試算自体に水増しをしてるのでは。

それとTPPとFTAが混ざった試算をすること自体が疑問です。

日本ではTPPで試算をして韓国ではFTAで試算しているのです。
これを見れば韓国がTPPに興味がないことを政府では知っているからです。

どう見ても不自然な試算を見ていますとTPP参加理屈は冷汗をかきながら大変だったと思います(笑)。

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